宝石について(1)ダイヤモンドルビーサファイヤエメラルドアレキサンドライトヒスイオパール真珠

 

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Diamond  ダイヤモンド

 

ダイヤモンドは地球上でもっとも硬い物質であり、名の由来はギリシャ語のアダマス(征服されざるもの)によります。ダイヤモンドはすべての宝石の中で最高のエネルギーと周波数をもっています。
日本でも金剛石と呼ばれ、仏教の金剛不壊の意味(何者にも侵されない強さと硬さ)に由来します。
ダイヤモンドは古代より18世紀までインドが主な産地で、インドのスルタン(王)達の守護石として尊ばれていました。ペルシャのインドへの侵略によってヨーロッパに伝えられ世界中に広がりました。
ダイヤモンドと時の支配者とには数々のエピソードを残しています。有名なホープダイヤモンド(ブルーダイヤ)は特に有名で代々の持ち主は悲劇にみまわれ、最後の所有者であった有名な宝石商ハリーウィンストンが米国スミソニアン自然博物館に寄贈し現在にいたっています。
イギリス王室は世界的なダイヤモンドを数多く所有し、王冠などにつけられ力を誇示しています。
ダイヤモンドを婚約指輪にするのはその硬さゆえで二人の愛の絆をダイヤモンドよりも硬く結び付ける意味がこめられています。
ダイヤモンドの成分は炭素であり、他の炭素物質とは分子構造の違いで硬度と透明度が形成されています。
カラーダイヤモンドは炭素に混ざる他の元素に由来し、イエロー、ブルー、ピンク、シャンパンカラー、グリーン、レッド、褐色などのカラーバラエティーを生み出しています。
今流行のブラックダイヤモンドは元来工業用レベルの石を宝石に取りいれているものです。
ダイヤモンドのグレードはGIA基準の4つのC(cut,color,clarity,carat)であらわされるのが主流です。
硬度:10
屈折率:2.417
比重:3.515
主な産地:インド、南アフリカ、ザンビア、タンザニア、ブラジル、シベリア、オーストラリア、カナダなど

 

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Ruby  ルビー

 

ルビーは赤色系のコランダムです。世界でもっとも価値のある宝石の一つに位置づけられています。ルビーの名の由来はラテン語のルベウス(レッド)によります。ルビーの色は酸化クロムがコランダムの中に混ざることで発色したものです。その含有率により色の深みに違いが生まれます。ミャンマー産のピジョンブラッド(鳩の血色)を最高とします。
ルビーは硬さと耐久性では宝石の中でも群を抜いており、宝石としての価値を高めています。
古代よりルビーには偉大な力が備わっていると信じられてきました。所有することで平和と調和、健康な人生が保証されると言われています。
ルビーは護身用に身に付けられ、疫病や毒、不幸、悪意から持ち主を守るとされています。
古代インド人はルビーを宝石の王とあがめ、この美しい石は永遠の炎から生まれ、水を沸騰させる力さえ持つものと考えていました。ギリシャ人は蝋をも融かすとされました。
インドでは、神にルビーをささげることで来世で強大な王もしくは皇帝に生まれかわれるとの言い伝えがあります。
スタールビーはルチルニードル(針状内包物)により光の反射で結晶構造6条のスターを作り出しています。
硬度:9
屈折率:1.762〜1.770
比重:4.00
主な産地:ビルマ(ミャンマー)、タイ、スリランカ
その他の産地:インド、カンボジア、ベトナム、タンザニア、ケニヤ、アフガニスタン、オーストラリアなど

 

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Sapphire  サファイヤ

 

サファイヤの名の由来はラテン語のsaphirusとギリシャ語の青(sappheiros)です。
サファイヤの青色はチタニウム(titanium)と酸化鉄(iron oxides)の量により色の深さが違ってきます。
サファイヤはルビーと同じコランダムに属し、赤以外の色はすべてサファイヤと呼ばれます。ファンシーサファイヤの色はホワイト(無色)からイエロー、グリーン、オレンジ、ピンク、ゴールドなど様々でチタニウムと酸化鉄の代わりにコバルト、ニッケルなどが含まれることで発色します。
古代より珍重されてきたサファイヤは「天国の宝石」とよばれ、ペルシャでは大地に大量のサファイヤが眠っておりその色が美しい青空の色に映しだされていると信じられていたようです。
12世紀にはレンネス大司教がサファイヤを守護石と崇め、サファイヤリングを聖職者のリングとし代々継承するようになりました。
東ローマ帝国時代のコンスタンチヌス帝、ナポレオン皇帝、そして現代の大英帝国までサファイヤは王家の護身符とみなされてきました。
スターサファイヤはスタールビーと同様、内包物の針状ルチルにより、結晶構造6条のスターを生み出しています。
硬度:9
屈折率:1.760−1.770
比重:4
主な産地:ミャンマー、スリランカ、タイ、カシミール、オーストラリア、インド、タンザニア、北米、ナイジェリア
国石:ギリシャ、USA

 

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Emerald  エメラルド

 

エメラルドはベリルに属します。その緑色は含有物としてのクロムとバナジウムに由来します。エメラルドの特徴はその内包物の多さです。 現在では大部分のエメラルドが、色を引き立たせ透明度を増すためにオイルや樹脂で含浸処理されています。
エメラルドの歴史は古く紀元前4000年から珍重されてきました。古代バビロニアのもっとも古い宝石市場で扱われていた記録があります。古代エジプト女王クレオパトラに愛され、ローマでも皇帝に守護されていました。
紅海近郊にある古代エジプト時代のエメラルド鉱山は紀元前2000年より16世紀まで西欧における主要な産出地でした。16世紀にはいり中南米コロンビアでより高品質な石を含む鉱山が発見され、徐々に世界的な産地となって現在にいたっています。
今日アフリカと南米が主な産地となっています。コロンビア産はイエロイッシュグリーン、ザンビア産はブルーイッシュグリーンが特徴です。また、宝石レベルのエメラルドはその貴重性からダイヤモンドより価値があると考えられています。
硬度:7.5〜8
屈折率:1.577〜1.583
比重:2.72
主要産地:コロンビア、ザンビア、ブラジル、ジンバブエ
その他の産地:アフガニスタン、オーストラリア、タンザニア、パキスタン、マダガスカル、ロシアなど

 

Alexandrite  アレキサンドライト

 

アレキサンドライトの名はアレキサンドル二世の誕生日である1830年4月29日にロシアのウラル地方で発見されたことによります。歴史的には新しい宝石です。
クリソベリルに属し、キャッツアイと同じ鉱物です。
アレキサンドライトの特徴はその二色性で、昼日光下ではグリーン、白熱灯下ではライトレッドからパープリシュレッドにみえます。
希少性が高く、色の良いものは高価です。キャッツアイ効果(シャトヤンシー)のあるキャッツアイ・アレキサンドライトは特に希少です。
その緑と赤の色からロシア人にとっては守護石として知られています。
硬度:8.5
屈折率:1.74〜1.76
比重:3.73
主な産地:スリランカ、ロシア、ミャンマー、ジンバブエ、タンザニア、ブラジルなど

 

Jade (Jadeite、Nephrite) ヒスイ
豊かな緑色のヒスイは長い間文化的に、歴史的に非常に重要な位置を占めてきました。
中国では他のどの宝石よりも価値があるとされ、貨幣として儀式の容器としてまた結婚式の酒盃として使われてきました。また宝石や彫刻などの芸術品の材料として珍重され、ときには医療の道具にも用いられました。
ヒスイの名は翡翠かわせみ類の鳥の羽根の色から来ています。ジェードの語源はスペイン語のピエドラ・デ・ジャーダにより、腰痛を治すまじない石を意味します。
往々にしてJade類で別の石のネフライト(軟玉)とジェイダイド(硬玉)を混同しますが、価値が全く違います。正確にはジェイダイドがヒスイです。
中国明朝時代の“天工開物”によればヒスイは月の精が玉になったもので、明るい月夜にしか見えないとか。また仁・義・礼・智・勇の五徳が備わった石であるとの言い伝えがあります。
非常に強靭で耐久性はダイヤモンドよりも高く、優れた特性の宝石です。
最高品質のヒスイはロウカンとよばれ、透明度の高いグリーンの色をしています。別名インペリアルジェードです。
日本では古代より新潟県糸魚川周辺で産出します。
硬度:ジェイダイド(6.5〜7)、ネフライト(6〜6.5)
屈折率:ジェイダイド(1.666〜1.680)、ネフライト(1.606〜1.632)
比重:ジェイダイド(3.34)、ネフライト(2.95)
主な産地:ジェイダイド(ミャンマー、グアテマラ、中国、日本、メキシコ)、ネフライト(中国、オーストラリア、ニュージーランド)
研磨地、集積地は主に香港です。
真偽を見分けるのがとても難しいうえ着色処理などの加工処理をしてあるものが多く、海外での購入は要注意です。
  

 

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OPAL オパール
オパールはその虹色のプレイオブカラー(遊色効果)が特徴です。その成分はシリコンと水が凝固してできた半透明の鉱物です。
色の変化は構成成分である球状、粒状の粒子反射で起こり、粒子の大きさが違うことで青(紫)、緑、赤の色の差がでます。濁りのない色のはっきりした、赤、オレンジ、緑色の多くでているものが高く評価されています。
古代ローマではオパールは虹色を含んでいることから希望の象徴と信じられていました。
アラブ諸国ではオパールのその燃えるような色は天国からの閃光を閉じ込めてできたものと考えていました。
語源はサンスクリット語のUpala宝石の意味からきています。長じてラテン語のOpalusとなりました。
シェイクスピアの戯曲などでオパールを不吉な石として題材にされたため、以後ヨーロッパではあまり人気がないようです。
非常に柔らかい石で取り扱いにはとくに注意が必要です。欠けやすく、熱に敏感ですし、乾燥でひび割れる傾向があります。
種類:ホワイトオパール、ブラックオパール、ファイヤーオパール、ボルダーオパール、
硬度:5〜6.5
屈折率:1.450
比重:2.15
主な産地:オーストラリア(世界の産出量の90%位)、メキシコ、ブラジル、インドネシア、USA
オパールはトリプレット、ダブレットなどの細工がされているものがあり、よく見分けて購入しましょう。

 

 

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  PEARL 真珠
パールは美と純潔と富の象徴として、どの世代の人にも愛されてきました。
ドラマチックな美しさ、時を選ばない魅力、その輝きで高い需要があり、普遍性では他の宝石に勝るとされます。
天然真珠は真珠貝が異物を体液で絡めてつくったもので非常にめずらしく古代より珍重され、人魚の涙ともクレオパトラが愛用していたとも言われています。
現在では99%が養殖真珠で人工核を真珠貝に移植し造った物です。養殖真珠は日本人の御木本幸吉氏が世界で初めて真円真珠の養殖に成功し、日本の特産品になりました。
その後アコヤ貝以外の貝でも養殖できるようになり、南洋の白蝶真珠、黒蝶真珠、淡水真珠などバラエティが増えて人気を博しています。
またコンクパールはカリブ海などに生息する巻き貝のコンク貝がつくりだすピンク色の真珠です。
パールのグレードは表面の傷、えくぼの無いもの、巻きが厚く光沢のあるもの、同一種ではサイズの大きいもの真円に近いものが高品質とされます。ただし形は真珠の種類によってさまざまなため一概には決められません。
アコヤパールでは一般にピンク系の色が好まれ、次にホワイト系とつづきます。
近年日本では近海の水質汚染で生産量が減り、替わって中国産のパールが多くなっています。
硬度:2.5〜4.5
主な産地:日本、オーストラリア、中国、南太平洋、ミャンマー、ペルシャ湾